シャウバル(トルコのもんぺ)
カッパドキアのカドゥン(女性)ファッションと言えばシャウバル(トルコのもんぺ)だ。

左は私のシャウバル、アンネのお手製。ウェストはゴムで下の両端から足を出す。
右はアブラがシャウバルを穿いてるとこ。
これを穿いてると、相当お行儀の悪い格好もOKだ。
今では、そんな事を気にする人も少なくなってはいるだろうけど、
私はアンネやババの前で絶対に脚を組まない。親に対して失礼だから。
でもね、これ穿いてると例えばカネペ(長椅子)の上で胡坐かいてても、
全然気にならない。立てひざもOK。ナマズ(お祈り)の時もこれが最適。
慎み深い女性はやはり脚をニョキニョキって出す事をよしとしない、みたい。
私はこれが欲しくて欲しくて、何処で買えるの?ってアンネに聞いたら、
アンタそんなら作ってあげるわよって事でほんの一時間ほどミシンに座って
ちょいちょいって作ってくれた。
初めてシャウバルを穿いた時はババも旦那も大爆笑だった。
やっぱ外国人が穿いてると違和感があるらしい。今はもう慣れちゃったみたいだけど。
高校の時に、隣接する某大学に外国人留学生が結構いて、その中に毎朝ゲタで通学して来る女性がいた。
金髪碧眼のすらっとした女性だったけど、Tシャツ短パンに桐の下駄。
湿度の高い日本ではゲタが快適だったんだろうけど、ちょっと見た目が奇異だった。
ラハットラハット(快適快適!)って私もよくシャウバルを穿くけど、あんな風に見えてるのかなあ?
で、シャウバルはどこまで許されるか?
私は「宗教的にも文化的にも何も問題のない服ならば、これは何処までも許されるはず」って思う訳なんだけど、
この国は今、いくつもの価値観が重層的に交錯している。
服装ひとつ取っても、いろんな意見がある。
シャウバルって古臭い服だ。
お婆ちゃんが穿くもの、って感じ。
我が家のゲリン(嫁)がそんな古臭い格好してるのは恥ずかしいって思うのは、アブラ(義姉)。
「家ん中で着てる分にはいいけど、テラスに出るのもどうかと思うわよ」って。
旦那は「まあせいぜい近所のバッカル(小間物屋)までかなあ。車に乗せてチャルシェ(中心街)には連れてかないよ」って。
アンネは「アクラバの家ぐらいまでだったら車で出掛けてもいいじゃない。似合ってるし」って。
ババは「自分が気持ち良くて、気に入った服ならば何処へだって出掛けたらいいじゃないか」と。
「でしょう?ババ!」って膝を叩いたら、
アンネも旦那もアブラも姪っ子も「ハユル!(NO!)」と声をあわせて否定した。